2023年5月17日 レプレ
運転ラボ 免許転職運転
こんにちは!運転免許検定員のれぷれです。
今回は意外と複雑で細かい運転免許の種類についてまとめてみました。
これから転職などを考えていて、車を使った仕事に興味があるけど、どんな免許を取ったらいいかわからない方や趣味で乗りたい車があるという方は是非最後までご覧ください!
教習所の先生として様々な免許の教習に携わってきた私から見た、おすすめの取得順序や方法なども最後に載せておりますので参考にして頂ければ嬉しいです!
目次
運転免許の種類

まずは免許の種類から見て行きましょう!
ここでは免許の系統ごとに四輪系、特殊な車両系、二輪系と大きく分けて解説していきます。
四輪系
普通自動車 第一種 第二種
普通車の免許はこれまで何度か法改正が行われ、取得時期によって運転可能な車の車両総重量、最大積載量が変わってきます。乗車定員は10人以下と全て同じです。古い時期順に以下の通りです。
平成19年6月以前に免許を取得した方
車両総重量:8t未満
最大積載量:5t未満
乗車定員:10人以下
平成19年6月~平成29年3月の間に免許を取得した方
車両総重量:5t未満
最大積載量:3t未満
乗車定員:10人以下
平成29年3月以降に免許を取得した方(または今から取得する方)
車両総重量:3.5t未満
最大積載量:2t未満
乗車定員:10人以下
※タクシーや運転代行など旅客を目的とした車を旅客目的で運転する場合は普通二種免許が必要となります。(ややこしい言い方になりましたが、つまりタクシーなどでお客さんを乗せずに運転する時は普通一種免許で大丈夫です。)
※また介護施設への送迎などはお客さんは乗せますが、移動自体で収益を得ているわけではなく、あくまで介護などのサービスをするための移動手段になっています。そのために二種免許は必要ないということになっています。
受験資格
- 18歳以上
準中型自動車 第一種 (この免許に第二種はありません)
車両総重量3.5t以上7.5t未満
最大積載量2t以上4.5t未満
2017年3月12日に新設された免許です。
法改正前までは、中型免許を取得するためには2年以上の運転経歴が必要でしたが、この改正により18歳以上であれば誰でも取得できる準中型免許ができたため、これまでより2tトラックや3tトラックを運転するためのハードルが低くなりました。
運転できる車種
準中型自動車
普通自動車
原付自転車
小型特殊自動車
受験資格
- 18歳以上
中型自動車
車両総重量7.5t以上11t未満
最大積載量は4.5t以上6.5t未満
乗車定員29人以下
5tトラックやマイクロバス(旅客運送の場合は第二種免許が必要)も運転できます。
運転できる車種
中型自動車
準中型自動車
普通自動車
原付自転車
小型特殊自動車
受験資格
- 20歳以上
- 普通免許経歴2年以上
大型自動車
車両総重量11トン以上
最大積載量6.5トン以上
乗車定員は30人以上
ダンプカーや大型バス(旅客運送の場合は第二種免許が必要)などが運転できます。
大型バスは、客を乗せない運転なら第一種免許で可能ですが、旅客運送には第二種免許が必要です。
運転できる車種
大型自動車
中型自動車
準中型自動車
普通自動車
小型特殊自動車
原付自転車
受験資格
- 21歳以上
- 普通免許経歴3年以上
特殊な車両系
牽引
牽引自動車を運転するための免許です。
大型自動車、中型自動車、普通自動車、大型特殊自動車で、750kgを超える車両をけん引する場合、けん引する車両の免許と合わせて、牽引免許が必要です。
大型免許や中型免許と組み合わせて、トレーラーやカーキャリア、牽引型のタンクローリーなども運転できるようになるため、同時に取得する方も多くいます。
小型特殊
特殊免許とは、特殊な形状・用途の自動車を運転するための免許です。
最高速度と車両の大きさによって小型免許・大型免許があります。
小型特殊免許
全長4.7m以下
全幅1.7m以下
全高2.0~2.8m
最高速度15km/h以下
主に農耕用のトラクターなどです。
受験資格
- 16歳以上
大型特殊
全長12m以下
全幅2.5m以下
全高3.8m以下
除雪車や、ショベルカーなど
現場で使用する車を陸送できるため、大型・中型免許と同時に取得する方も多いです。
ただし、作業には建設機械整備技能士などの免許が必要になる場合もあるので、注意が必要になります。
受験資格
- 16歳以上
自衛隊限定
自衛隊限定免許とは、その名前の通り自衛隊の車両に限り運転できる免許のことです。
自衛隊施設の中には自動車訓練所というものが存在し、隊員が免許を取ることができる施設になっています。
自衛隊を辞めた後に、自衛隊限定を解除して大型免許を取得することができます。
農耕車限定
農耕車に限り運転が可能になる免許です。
あえて農耕車限定の免許を取る必要はありませんので、小型特殊や大型特殊を取得したほうがいいです。
一部の農業系の学校で取得出来るコースがあるようです!
二輪系
原付
総排気量50㏄以下
教習所ではなく免許センターで適性試験、学科試験と、3時限の技能教習で取得できるので、手っ取り早く原付バイクに乗りたい方には最適な免許です。
受験資格
- 16歳以上
小型限定普通二輪免許
排気量125cc以下
時速30km/h制限がなく、アンダーパスの走行もOK。2段階右折義務もなく、2人乗りも可能(免許取得後1年未満の初心者は不可)。ただし高速道路の走行は不可なのが特徴。
受験資格
- 16歳以上
普通二輪
排気量50㏄以上400㏄未満
自動車の普通免許と同じく、AT免許とMT免許があります。
ATはスクーターなどのオートマバイクのことで、MTはギアの操作が必要なバイクのことです。
普通二輪免許で乗車可能な種類
- 原付自転車
- 小型特殊自動車
- 小型自動二輪車(51㏄~125㏄)
- 普通自動二輪車(126㏄~400㏄)
受験資格
- 16歳以上
大型二輪
大型自動二輪免許では、普通二輪免許で運転できる車両に加え、排気量が400㏄を超えるバイクも運転することが可能です。
例えば、総排気量750㏄、1140㏄、1297㏄などの大型バイクが運転できるようになります。
大型二輪免許で乗車可能な車種
- 大型自動二輪車
- 普通自動二輪車
- 小型自動二輪車
- 原付自転車
- 小型特殊自動車
受験資格
- 18歳以上
まとまった時間が取れるなら合宿免許がおすすめ

合宿免許は料金が格安!
不思議な話ですが合宿免許の料金は、教習料金に約2週間分の宿泊費や食事代も含めた金額が、普通に通って教習を受ける金額より安いなんてことがよくあります。
それぞれの教習所は自分たちの得意な営業範囲(縄張りエリア)を持っています。教習を受ける方は特に理由がない限り、家から1番近い教習所に通う方が多いからです。つまりその地域はその教習所がほぼ独占しているということですが、逆を言えばそれ以上のお客さんが通ってくることはあまり期待できないということでもあります。
そこで教習所は営業範囲外、主に県外の方限定で合宿免許プランを実施しています。
この合宿免許プランは全国の教習所がやっていますので、しっかりした教習はもちろんですが、各教習所が価格や内容で競い合っています。
そんなことからお客さん側には嬉しい価格や豪華な特典が盛りだくさんだったりします!
最短で取得出来る!
合宿免許プランは入所前に卒業までの最短スケジュールを組んでくれます。ですので教習所が混む時期でも安定して最速で取得できるのも嬉しい点です。
もちろん習得度合いによっては延長もありますが、大抵の場合はスケジュール通り終わるように力を尽くして教えてくれるはずです!
ちょっとした旅行気分にも!
教習所によっては、特典の中にプチ旅行などのお楽しみ要素を取り入れている事もあります!
いかに最速で取得したくても一日の技能教習時間は法律によって制限があります。ですので隙間時間に楽しめるような空間やイベントを用意してくれている教習所もあります。
そんな隙間時間の楽しみを教習所を選ぶ際のポイントにしても良いかもしれませんね!